非公式ガイド / 2026年8月の更新
Copilotの自動化をコメントで起動する
2026年8月3日から、Copilotクラウドエージェントの自動化を、issueやPRへのコメント投稿で起動できるようになりました。決めた文言を書き込むと処理が走る、という形です。便利な反面、コメントを書ける人なら誰でも起動できることになるので、設定の前に決めておくことがあります。
何ができるようになったのか
これまで自動化を動かすには、それ用の操作が必要でした。今回の変更で、issueやPRのコメントに決めた文言を書くだけで起動できるようになりました。
作業の流れの中で自然に呼び出せるのが利点です。PRを見ていて気になった箇所に対して、その場でコメントを書けば処理が始まります。画面を移動する必要がありません。
設定の手順
設定はリポジトリ側で行います。
- 対象のリポジトリを開く
- 上部の Agents タブを開く
- サイドバーの Automations を選ぶ
- 起動させたいコメントの文言を指定する
文言はこちらで決められます。ここの決め方が運用の善し悪しを左右するので、次の節で詳しく扱います。
トリガー文言の決め方
普通の会話で出てくる言葉を指定すると、意図しない場面で起動します。次の条件を満たす文言にしてください。
- 日常のコメントで書かない形にする — 記号を先頭に付けるなど、明らかに命令とわかる形
- 短すぎない — 1〜2文字だと他の文章に含まれてしまいます
- 複数の自動化で紛らわしくしない — 似た文言を並べると誤爆します
- チーム内で共有する — 知らない人が偶然書いてしまう事故を防げます
避けたほうがよいのは「確認」「レビュー」「お願いします」のような、日本語のやり取りで頻出する語です。英語の短い単語も、コードや固有名詞の一部として現れることがあります。
公式に挙げられている使いどころ
案内では次の3つが例として示されています。いずれも「作業の流れの途中で発生し、後回しにされがちなもの」です。
| 使いどころ | 内容 |
|---|---|
| ドキュメントの生成 | コードの変更に合わせて、資料を作る・更新する |
| エラーの調査 | スタックトレースやエラーログの調査を始める |
| フォローアップの作成 | リファクタリングや技術的負債について、続きのissueを作る |
3つ目が実務では効きます。「後で直す」と決めた内容は、その場でissueにしないと消えます。コメントを書いた流れでそのまま作れるのが利点です。
対応プランと管理者の設定
利用できるのは Copilot Pro / Pro+ / Max / Business / Enterprise です。
Business と Enterprise では、管理者がCopilotクラウドエージェントのポリシーを有効にしている必要があります。組織のアカウントで設定画面に出てこない場合、まずここを確認してください。個人の設定では解決しません。
- 個人のプラン — そのまま設定できる
- 組織のプラン — 管理者の有効化が前提
- 有効化は組織全体に影響するので、勝手に依頼せず運用の合意を取る
設定する前に決めておくこと
この機能で一番考えておくべきなのは、コメントを書ける人が起動できるという点です。公開リポジトリであれば、その範囲は広くなります。設定の前に次を決めてください。
- どのリポジトリで有効にするか — 全部で有効にする必要はありません
- 公開リポジトリで有効にしてよいか — 外部の人もコメントできます
- 起動したことが誰に分かるか — 気づかないまま動くのを避けます
- 止め方 — 想定外に動いた時にどうするか
- 変更を直接反映させるのか、提案までにするのか — 差分を人が見る工程を残すか
5番目が最も重要です。自動で走る処理ほど、結果を人が見る工程を残してください。PR確認のチェックとあわせて考えると整理しやすくなります。
小さく始める
いきなり本番のリポジトリで有効にすると、誤爆した時の影響が読めません。次の順で広げてください。
- 影響の小さいリポジトリで1つだけ設定する
- 自分でコメントを書いて、想定通り動くか確認する
- 日常のやり取りで誤爆しないか、2週間ほど様子を見る
- 問題がなければ、他のリポジトリへ広げる
3番の期間を取るのは、文言の選び方が適切だったかを確かめるためです。設定した直後は意識して避けるので、誤爆は起きません。忘れた頃に起きます。
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よくある質問
誰でも起動できてしまうのですか?
コメントを書ける人が対象になります。公開リポジトリでは範囲が広くなるため、有効にするリポジトリを選んでください。
トリガーの文言は何でもよいですか?
指定できますが、日常のコメントで書く言葉は避けてください。忘れた頃に誤爆します。
組織のアカウントで設定画面が出てきません
Business と Enterprise では、管理者がCopilotクラウドエージェントのポリシーを有効にする必要があります。
Actionsのトリガーとは何が違いますか?
Actionsは決めた手順を実行しますが、こちらはエージェントが内容を判断して作業します。結果が毎回同じとは限らない点が違います。
止めたい時はどうしますか?
設定を無効にすれば起動しなくなります。ただし走っている処理の扱いは別なので、有効にする前に止め方を確認しておいてください。
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